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お金の価値を根本から変えた「ニクソン・ショック」!!「金本位制」からの脱却!

日々、テクノロジーなど様々なものが進化していますが、実はお金に関する考え方も進化しています。
お金は無くなれば破産する、それだけでしょ?と思われるでしょうが、実は国というものはそんな簡単なものではないんです。

タイトルにある「ニクソン・ショック」や「金本位制」という言葉は一般の方は聞きなれないと思います。
僕も今回の増税祭りのことがなければ知らなかったでしょう。
ニクソン・ショック」とは要するに、「お金と金の交換をやめます!!」宣言なのです。

これだけ聞いても意味わかりませんよね(-_-;)
第二次世界大戦後に始まった体制で、金(金属の金のことです)と交換できるのはドルだけにする、ということが決まりました。
この金とドル、もっと言うと金とお金を交換できることを「金本位制」と言います。

金本位制」の場合、金の価値分しかお金が作れないということです。
お金を発行する上限が決まっているということですね。
世界の基軸通貨となったドルと固定為替相場制で交換していた円も、もちろんこの「金本位制」という制度で運用されていましたから円の発行上限が決まっていました。

この発行上限が決まっている状態であれば、お金は勝手にどんどん発行できないわけですから、政府の主な収入が税収という考え方は間違っていません。
しかし「ニクソン・ショック」による「金本位制」の制度の廃止によって考え方が180度変わります。

もう金と交換しなくてもよいということは、金の価値以上のお金を発行してもよいということになります。
つまり、お金を無制限に発行できるようになるのです!!
ここがポイントです、これが財務省のHPに記載されている「自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない」の根拠です。
要は円が足りなくなったら、どんどん円を発行してその発行した円を使えばよいわけです。

どうでしょう?かなりショッキングなお話だったんではないでしょうか?
僕も初めてこの事実に気づいたときはかなりのショックでした・・・。
じゃあ、増税しなくていいじゃん!!と思いますよね!
僕もそう思います。
ではなぜ、岸田首相や財務省は頑なに増税を実施するのでしょうか?